概要とご挨拶
戸越フォントは、「フリーの」日本語フォントファミリーです(追記:戸越フォントがフリーかどうかについて「重要な警告」を追記しました。ご参照ください)。現在は、
をリリースしています。
戸越フォントはゼロから書き起こしたものではなく、 東風フォント代用品(OBSOLETE)をベースに、文字デザインを FontForge で 1 文字 1 文字変更したものです。東風フォント代用品をベースにしたお陰で、戸越フォントにはひと通りのグリフがすでに揃っています。そのため、フルセットの日本語フォントとして、今すぐにも使うことができます。
しかし、デザイン面ではまだまだ開発中という位置づけです。今後、デザインがあるいは改善されたり、あるいは変更されたりするかもしれません。
変更に関するご意見などがございましたら、ぜひ SourceForge.JP のプロジェクトページにあるフォーラム等でお知らせください。少しずつ成長していく戸越フォントを、ご愛顧いただけましたら幸いです。
各フォントの紹介と書体見本
各フォントを紹介します。書体見本は、バージョン 20080131 のものです。
戸越ゴシック
仮名や漢字部分は等幅、欧文部分はプロポーショナルのゴシック体です。
戸越等幅ゴシック
戸越ゴシックを完全に等幅にしたフォントです。
戸越モナーゴシック
戸越ゴシックを「モナーフォント」風にプロポーショナルにしたフォントです。
戸越明朝
仮名や漢字部分は等幅、欧文部分はプロポーショナルの明朝体です。この書体見本だけは、バージョン 20080405 のものです。
ライセンス
「概要」の項で触れましたとおり、戸越フォントは、ゼロから書き起こしたフォントではありません。東風フォント代用品からアウトラインフォントを抽出し、そ れに手を加えたものです。そのため、ライセンスも東風フォント代用品のアウトラインフォントに適用されているライセンスを継承することになります。 具体的には、これは和田研フォントのライセンスのことです。 すなわち、戸越フォントは、和田研フォントのライセンスを継承している、ということになります。
和田研フォントのライセンスを引用します。
和田研フォントのライセンス:
フォントをそのまま, あるいはフォーマット変換して使用, 配布する場合, 個人, 会社を問わず, こちらの許可は必要ありません. ただ, 配布する場合はそのフォントが ftp.ipl.t.u-tokyo.ac.jp に由来すること, どのような変換をしたかを付記して下さい. フォントはこれからも, バージョンアップする予定なので, 末端ユーザが最新のバージョンを自分で手に入れられるようにしたいためです. 漢字の字形の誤りや, あまりにデザインのひどい字など御指摘があったら, ktanaka at tanaka.ecc.u-tokyo.ac.jp まで御連絡下さい.
現在リリースしている戸越フォントでは、これ以外には特にライセンスを設けていません。オープンに配布する上で何か不都合が生じた場合は多少変更するかもしれませんが、基本的にはこのままの予定です。
また、東風フォント代用品から改変した部分のうち、私がライセンスを設定すべき部分、あるいは設定してもよい部分があれば、その部分に関しては修正 BSD ライセンスが適用されます。これはこの部分のライセンスを明示していなかった過去のバージョンに遡って適用されます。
ダウンロード
戸越フォントは、SourceForge.JP のプロジェクトページ からダウンロードしていただけます。なお、ダウンロードのリンクは、アルファベットで表記されていますので、お気をつけください。
アルファベット表記とフォントとの対応は、
という具合になっています。
各フォントは、下記から最新版をダウンロードしていただくこともできます。
(重要な警告) 戸越フォントは(FLOSS 的に)フリーではないという見解があります
フリーなフォントとして公開している戸越フォントですが、このほど(Debian プロジェクトによって)このフォントのライセンスは「FLOSS ライセンスに適合するものではない」と判断されていることを、さる Debian JP の方からお伺いしました。そのため、戸越フォントを Linux ディストリビューションのパッケージにすると、(少なくとも現状のままでは)一定の制限が生じてしまうそうです。
これに類似したことは実は以前に Fedora プロジェクトでもありました。 こちらのプロジェクトでは、(少なくとも私の知る限り)明確な判断結果までは 示していらっしゃらないようですが、ともかく、せっかくお声かけいただいたにも拘わらず、 パッケージとして登録されるまでは至っていません。 理由はおそらく Debian プロジェクトが示したものと同様だと思われます(もっとも、 私のお粗末な英語力が招いたという可能性も否定できませんから、 果たして本当にそうなのかは、ハッキリ判断しかねるところもないわけではありません)。
提供元としては、このことを明示しておかねばならないだろうと考えました。 少なくとも現状においては、みなさまに、このことをご承知の上ご利用いただくよう、お願い申し上げざるを得ません。 現在、この件の解決に向けて作業を進めようとしています。 大変恐縮ですが、どうぞよろしくお願い申し上げます。